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AMADEUS
Tue.13.12.2011 Posted in 武田真治
【脚本】ピーター・シェファー 【演出】松本幸四郎
【出演】松本幸四郎 武田真治 内山理名
【2011年 ルテアトル銀座(東京) 博多座(福岡) シアターBRAVA!(大阪)他】 

松本幸四郎による、
松本幸四郎の為の、
松本幸四郎の芝居でした。


映画版の印象が強いため、ついつい比べてしまいます。
映画のサリエーリより強烈な印象があったのは、舞台という形態からか、それとも松本幸四郎のオーラのせいか・・・

F・マーリー・エイブラハムの演じるサリエーリは嫉妬心ばかりが目だって、品が無いです。
しかし、この舞台のサリエーリは、よい人です。
結構愛すべき人間です。

実際のサリエーリさん、教育者としては天下一品です。
才能を見極める能力は相当なもんだったんでしょう。
それ故に、このお芝居でのテーマとなる、彼の苦悩が始まるわけですが
音楽家として富も地位も手に入れ、多くの楽曲も作り、演奏もされている状況で
モーツアルトのずば抜けた才能に嫉妬するという泥沼に陥ってしまうわけです。
彼に嫉妬心を抱いた時点で、『天才 モーツアルト』が誕生したといえるのでは?
『天才』は一人では存在しない。
それを理解し、賞賛する能力が存在してこそ、認知されるのです。
『天才』とは、絶対的は存在でありながら、相対的な状況から生まれるものです。

サリエーリは神との契約を破棄し、自ら神の庇護に別れを告げます。
・・・孤独を覚悟の上
人間は完全ではなく、限界を感じながら生きるわけで、
そこを補って導いてくれるのが、キリスト教的神の存在なのでしょうか。

彼は、『天才』の誕生を認知すると同時に、神との契約と破ってしまいます。
もし、『天才』が神の創造物ならば
サリエーリさん
あなたは神に見捨てられたのでしょうか



武田さんのモーツアルト
後半の壊れていく様が圧巻で
あの鍛え抜かれた筋肉質の身体が病人にみえるから不思議です。
最近の武田さんの演技は自然な感じがします。
結構、濃厚なチョコレートのような役柄が続きますが、
口どけ爽やか、後に福よかな香りが残り、
そこに見える世界には優しい空気が漂ってます



東京・博多は結構旅行気分
銀座では蕎麦で一杯
博多では饂飩で一杯
観劇の後のこのひと時が、至福の時です。


Crossroads
Fri.09.12.2011 Posted in 洋画
2年ぶりエリック・クラプトンのライブに行った
スティーブ・ウイウッドはあんまり好きじゃないが、
最近のライブの中では、今年のは頗る良かった。
エリック・クラプトンの生ギターを思いっきり堪能し、充実感に興奮した。
なぜか、ここ2,3ヶ月、クリームのアルバムばかりを聴いていたし
久々に聴いて、なんかハマってしまってたし・・・・


というわけで、観ました。いまさらですが・・・文字色

クロスロード
【監督】 ウォルター・ヒル 【出演】 ラルフ・マッチオ ジョー・セネカ
【音楽】 ライ・クーダー
【1986年 アメリカ】

こりゃあ、面白い!
シンプルで
ストレートで
深くて  明るい
もちろん、音楽・・ギターは最高!!!

モノクロ加減が、ファンタジックでキュート

このごろ、残念な映画ばかりで、あまり映画を観なくなっていたが
こりゃあ、いい

     コメントもシンプルに
スウィニー・トッド  フリート街の悪魔の理髪師
Mon.13.06.2011 Posted in 武田真治
【作詞・作曲】 スティーヴン・ソンドハイム
【脚本】 ヒュー・ホイラー
【演出・振付】 宮本亜門
【出演】 市川正親 大竹しのぶ 武田真治 ソニン 田代万里生
【2011年 TOKYO◆青山劇場 OSAKA◆シアターBRAVA!】

初演を観た。
映画も観た。

しかし、今回が一番怖かった。

初演の時は、予備知識はあったが、ただひたすら衝撃の時間で、興奮したのを思い出す。
(過去のページをご参考いただいても結構です)
映画版は、やっぱり凄く気持ち悪い。でも迫力に欠けていて、物足りなかった。
今回は、   ・・・   怖かったし、悲しかった。


スウィニー・トッド市川正親) 怖い
なんか冷たさを感じる怖さ。もう復習鬼だ。全てをシャットアウトして復習
だけに生きる怪物だ。

ミセス・ラヴェット大竹しのぶ) ブラボーっ!!!
すばらしい! 可愛いい!
ある意味、ラベット夫人がこのストーリーを作っているところもあり、
結局、彼女にみんなが振り回されて、悲劇となるのだが、
そんな、重みを兼ね備えながらも、キュートで、見る側が楽になれる不思議な包容力がある。
彼女の歌は、台詞のようであり、心の言葉であり、
個人的には、ミュージカルは、こういった歌声のほうが好みである。
オペラじゃないんだから

アンソニー田代万里生) いい声だ。
以前から、生歌を聴きたかった。上手い、正統派な歌声。癒されるぅ☆
アンソニーにはぴったりだ。

雑誌のインタビューで語っていたが、
悩めるトバイアス武田真治
個人的には初演のトバイアスのほうが好きかも。
なんか、今回の武田真治は、ミュージカルの世界のルールにキッチリとハマリ、
歌も身のこなしも上手くなっちゃったね。って感じ(すんません、上から目線で・・・)
初演のころの、ちょっとめちゃくちゃで、ある意味芝居の方向性を潰し、
『なんだコイツ?!』と気になってしかたがないトバイアスがラブリーだった。
この4年間の間、ファンとしても予想外のミュージカル漬けの中で、彼なりの成長と葛藤があったのだろう。
ミュージカルのルールを取得してしまって、少々寂しいのだが、
彼の舞台は、見る度に、色々変化して、本当に楽しいのである。
型にハマルのも良し、
型からハミ出るも良し
毎回違った姿が見れるのが、舞台の楽しみ方でしょうなあ

とは言いながら、
彼の役柄で私の一番のお気に入りは、このトビーであることは変わりませんけど。

しかし、スティーヴン・ソンドハイムの曲は
なんか、不思議と中毒になる
初めて聴いたときは、なんか違和感があったのだが
だんだんと、心地良くてなり
帰宅してから、無性に聴きたくなる。
そういえば、ウエストサイドストーリーの時も


今回、1週間の間に東京・大阪と見た。
なんと、印象が違いすぎる。
東京でみた時は、ただ、怖くて
大阪でみた時は、とても、悲しかった
要因は、劇場の大きさか、土地柄か、時間か、見る側の気持ちか
つまり、これが、
舞台の不思議
芝居の奇跡
演劇の魅力

かな


大阪公演を見る前に、ミートパイつくりました。
もちろん、パンフレットのレシピで♪
『美味い!』と自画自賛してたら

もう少し時間を置け、と家族からは少々退かれた。
確かに、ミンチは怖い

Theme: 観劇 « 学問・文化・芸術

わたしを離さないで Never Let Me Go
Wed.11.05.2011 Posted in 洋画
【原作】カズオ・イシグロ
【監督】マーク・ロマネク
【出演】キャリー・マリガン アンドリュー・ガーフィールド キーラ・ナイトレイ
【2010年 イギリス】


SF小説・・・確かに
ディストピア小説・・・確かに


≪※ネタバレ有り≫

映画も原作からも、イギリスの田園風景や海岸の風景が漂い
所謂、SFやディストピアという言葉がもつイメージとは違う背景の中
超フィクションな世界が展開する。

この主人公達が、人間ではなく、クローンなわけで
彼らが何者かであるかということは、映画でも原作でも、
はじめから、ジンワリと伝わるように構成されている。
彼らが何者かということを追求するのが目的ではない。
ではこのストーリーの主題はナンダ?
幼稚で感情的で、少々ヒステリックな3人。
人間臭いといえば、超人間臭いのであるが、その臭さがどうも作り話っぽい。
こんな人は、現実には居ない、、、とわたしは思う。
(人種や環境の影響もあるかも....)
それに近い人は居るかもしれないけど・・・・
こんなにも精神的に成長しない彼らは、クローン同士としか関係が保てない。
ということは、これは単にクローンの世界を描いてるお話?
やっぱりSFです。

このストーリーは怖いのである。

可能か?
必要か?
悪か?
警告か?
問い詰められてるような息苦しさも感じる。
自分は今、ある程度健康である。
家族、親戚、友人にも移植を必要とする病に苦しむ人はいない。
しかし、そんなことは永久に続く保証は無く
過剰に神経質になる必要はないが、決して忘れてはならない。
ドナーとなるべく生かされている彼らは、人間としての尊厳や権利を奪われた存在。

ヘルシャムの校長先生が言う、そんな彼ら(クローン)にもあるという『心』って何?
『心』は人間特有のものなのでしょうか・・・
この3人の行動がとても情動的で、幼稚だ。
情動的な行動を司るのが『心』?
いや、そうじゃないでしょう
彼らに『心』はあるのか?

ある。  と言いたい。
でも、彼らは、何故にこんなにも従順にその運命を受け入れるのか。
管理された中で育てられ、
運命に従う細胞を埋め込まれているかのように。
やはり、その従順さをもたらす為にも、
彼らには『自由な心』は育まれなかったのではないか。
『心』があれば、その運命を受け入れられず、苦悩するはずである。


映画を観ている間中も、原作を読んでいる間も
ずーっと、違和感があったのは
『本当に愛し合ってるといことが証明されれば、その二人は提供者となる時期を遅らせるという猶予が与えられる。』
という内容。
『猶予』という言葉に、一喜一憂する彼らが
とても幼く、哀れである。
本当に愛し合ってるかどうかなんて、どうやって証明するんだ。
そんなもんは、証明するもんではないと、
見ている側では周知しているだけに、悲しい。
『猶予』を得るために、努力する彼らが、虚しいだけでなく、違和感すら感じる。
その結果、彼らの背負う悲しい運命が色あせて、迫ってこない。
お子ちゃまの『大人(人間)ごっこ』を観ているよう。
なんか、物足りなさが残る作品でした。


発想だけでも相当怖いが、、、、
この3人を演じる俳優達が、原作では柔らかにオブラートで包んだような情景を
露骨に演じている。
だから映画では余計に彼らが人間っぽくないのである。
しかし、冒頭で書いたように、背景が自然豊かな美しい風景であるのが
尚一層、不自然で怖い。


アンドリュー・ガーフィールド
濃い
演技も、顔も・・・
食傷気味。当分距離をおきたいもんです。
幼少のころのトミーと違うのが、ちょっと興ざめ

キーラ・ナイトレイ
ちょっと、京都弁でいえばイケズな役は、はまり役
ほんと、感じ悪い。
ルースが嫌いになります。

キャリー・マリガン
最近評価が高い女優さんですが、面白味がない。
ファンの方ごめんなさい。
この3人の中で、一番つまんないキャシーを
そのままツマラナク演じた彼女は、
上手いのか、
ツマランのか?


去年、友達が骨髄移植のドナー登録していることを知った。
何度かの検査をクリアしたらしい。
結局、不適合になったが、
初めて聞いたときは、ショックだった。
「手術は無くなったよ」と淡々と語る報告に
言葉が出なった。











Theme: 映画館で観た映画 « 映画

The King's Speech
Sat.05.03.2011 Posted in コリン・ファース
【監督】トム・フーパー
【脚本】デヴィッド・サイドラー
【出演】コリン・ファース ヘレナ・ボナム=カーター ジェフリー・ラッシュ
【2010年 英・豪】

コリン・ファースの魅力を語ってみる

まさか、
コリン・ファースがアカデミー賞やゴールデングローブ賞を取るような俳優だとは全く考えなかった。
ある意味、賞レースとは真逆の位置が、一番しっくりいく俳優でした。
ハリウッドだろうが何処だろうが、
こだわりもり力みも無く、
いつも平常心で参加してる印象があった。
しかし主演作品もあるし、
脇役としても存在感は半端じゃない。
彼の丁寧で謙虚な演技は、
いつも感動というより、心洗われる爽快感があって、
観終わった後、映画の内容とはまた違った次元で幸せになる。

最後のSpeechは、その最たるもので、
演説で涙が溢れるとは・・・初体験です。
この映画は『生死』や『愛憎』『平和』等、
大方の映画が扱う普遍的なテーマを取り扱わないストーリーなのに、
力強いエネルギーを持つ。
事実に基づき、比較的身近な過去(歴史)を扱った作品であることの強みでしょう。

確かコリン・ファース出演作品の『ひと月の夏』で
第一次世界大戦復員兵も心の傷が露呈するとき、吃音の症状がでて、
そのときの彼の辛さと戦争のむごさがその台詞に表現され
心に迫ってきた

また、彼は、輝くほどの美男子ではないが、
恋愛もので相手役のとき、
主演の女優を映えさせる存在に見せかけて、
相手役という立場にもかかわらず、結局彼のほうが輝くのである。

『高慢と偏見』『ブリッジド・ジョーンズの日記』『いとしい人』然り

いつも少々困ったような、怒ったような、
他者を受け入れない垣根を持ち合わせた表情が、
時々感情に押されてふっと柔らかくなるときがあり、
その瞬間、我々はストーリーに引き込まれる。

時々口ごもり、
唸るような相槌を打つかと思うと、
テンション高くなり、高音で早口に迫ってくる。

この2面性をもった表情や表現が、自然に揺れ動き、
観ていて楽しいのである。

また、スーツ姿は本当に美しく、
MR.ダーシーからジョージ6世まで、
大人の男子のスーツ姿としては完璧です、
と私的には思う。
肩幅といい、胸板の厚みといい、
身長といい、姿勢といい、
スーツにちょうど好いのである。

アカデミー賞俳優になったのである。
過去の作品とかがDVDやブルーレイで出ることを期待します。
特に、是非『アパートマン・ゼロ』をお願いしたいです。
家にある古いビデオの寿命が、危ういもんで

と語っているうちに『アナザー・カントリー』が観たくなってきた。

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